電動自転車とは、大きく分けて「ペダルを漕ぐ力にモーターが力を貸す電動アシスト自転車」と「モーターの力だけで走行できるフル電動自転車(ペダル付き電動バイク)」の2種類があり、前者の電動アシスト自転車は道路交通法上、一般的な自転車と同様の扱いで免許不要で走行できるが、後者のフル電動自転車は「原動機付自転車」に該当し、運転免許証、ヘルメットの着用、ナンバープレートの取得・自賠責保険への加入が必要。
「電動アシスト自転車」は、走行中にペダルを漕ぐ力を電動モーターが補助(アシスト)する仕組みの自転車であり、道路交通法施行規則で駆動補助機付自転車としてアシスト比率等の基準が詳細に定められている。
この基準を超えるものは、ペダル付き電動バイクに該当するため、自転車として道路を走行することはできない。
今回紹介する電動自転車は、電動アシスト自転車のメリットとデメリットだ。
電動自転車(電動アシスト自転車)のメリットとデメリット
メリット
電動アシスト自転車のメリットは、モーターが漕ぐ力をアシストすることで、発進時(漕ぎ出し)が楽になり、坂道でも楽に走行でき、重い荷物や子供を乗せても負担が少ないこと、そして移動時の疲労を軽減できることだ。また、免許が不要で誰でも乗れる。
・発進時(漕ぎ出し)が楽になる
・坂道でも楽に走行できる
・重い荷物や子供を乗せても負担が少ない
デメリット
電動アシスト自転車のデメリットは、本体価格が高額であること、バッテリーの充電や交換が必要で維持費がかかること、バッテリーが切れると車体が重くバランスが取りにくいこと、そして盗難リスクが高いことだ。さらに、アシスト機能に制限がある。
一般的に、電動アシスト自転車は、10万円前後と高価格であり、数年に1度3万円前後のバッテリー交換が必要になる。
・本体価格が高額であること
・バッテリーの充電や交換が必要で維持費がかかる
・バッテリーが切れると車体が重くバランスが取りにくい
・盗難リスクが高い
・アシスト機能に制限がある
電動アシスト自転車の基準(アシスト機能の制限)について
時速10kmまでは、ペダルを踏んだ力の2倍をモーターが出力し、10kmを越えると速度に負の比例をしてモーターの出力が下がっていき、24km/hに達するとモーターの出力が0になる。
つまり、24km/hの以上の速度で、自転車を走行させる場合には意味がないということ。
電動アシスト自転車のバッテリー容量
電動アシスト自転車のバッテリー容量は6.0~16.0Ahが一般的。
バッテリー容量 走行距離 充電時間
6.0Ah 約23km 約2.5時間
8.0Ah 約30km 約3.5時間
12.0Ah 約45km 約4.5時間
16.0Ah 約60km 約6時間
電動自転車(電動アシスト自転車)はどこのメーカーで購入するか
電動自転車(電動アシスト自転車)を購入するならヤマハ・パナソニック・ブリヂストンといったメジャーなメーカーの製品がおすすめだ。
電動自転車(電動アシスト自転車)の価格の大きな違いは、高性能なバッテリーとモーターだ。バッテリー容量が多いほど充電回数も減り、長距離乗ることができる。移動距離がそれほどない場合、バッテリー容量が少なくても問題ない。
ただ、大手の電動自転車(電動アシスト自転車)より安いからといってあまり知られていない電動自転車(電動アシスト自転車)を購入する場合は注意が必要だ。なぜなら、交換用のバッテリーが売っていないかもしれない。通常3年程度でバッテリー交換の必要がある。メジャーな電動自転車(電動アシスト自転車)ならバッテリーが悪くなればバッテリーを買い換えればいいが、バッテリーが売っていないくバッテリーの交換ができない電動自転車(電動アシスト自転車)なら、本体そのものを購入し直す必要がある。
ヤマハ・パナソニック・ブリヂストンの電動自転車(電動アシスト自転車)に違いはあるが、それ以外の製品と比べればどれもたいした差はない。デザインや乗り心地など店舗で試乗して決めるだけ。